大会会長挨拶
第21回日本遠隔医療学会学術大会
大会長 坂田 信裕
(獨協医科大学 情報教育部門 教授)
この度、第21回日本遠隔医療学会学術大会を、平成29年9月30日(土)、10月1日(日)の二日間にわたり、栃木県総合文化センター(宇都宮市)において開催させていただくことになりました。本学会において栃木県での学術大会開催は初となります。
一般社団法人日本遠隔医療学会の理念は、「遠隔医療の(1)臨床的、(2)経済的、(3)社会的側面からの知見を集約し検討を加えることで、科学的エビデンスを積み上げ、地域や在宅における健康増進や医療・介護支援に貢献する。」であり、第1回の遠隔医療研究会(1997年)以来、約20年にわたり、社会への貢献を目指して、学術大会を開催して参りました。現在、学会員数も500名を超えたこと、さらに2015年8月10日の厚生労働省による遠隔診療の解釈を示す事務連絡が出された以降の社会的な動向を踏まえ、今回の学術大会においても多数の方の参加が見込まれており、参加者の皆様にとりましても、実り多い学術大会になればと願っております。
本学術大会では、主テーマを「新たなテクノロジーと遠隔医療の融合」としました。近年、急速な展開が見られているロボット、人工知能、そしてIoT (Internet of Things)などを含め、新たなテクノロジーが、遠隔医療の分野においても活用が可能になってくると考えられます。本大会では、それらのテクノロジーと遠隔医療の将来を見据えたシンポジウムなどを含め、3つのシンポジウム、2つのワークショップ、5つの分科会、4つのA演題セッションと6つのB演題セッション、さらに4つのランチョンセミナーなど、合計で90以上もの講演や一般発表などを予定しております。また、今回の学術大会では、2日目の午後に市民公開講座を設け、一般の方にも遠隔医療学会の取り組みの一端に触れて頂くことができたらと考えております。
宇都宮は、東京から新幹線で約50分の距離に位置し、餃子の街、ジャズの街としても知られておりますが、さらに、日光や那須高原などの観光名所も近くにございます。是非、宇都宮にお越しいただき、遠隔医療に関する有意義な議論とともに、秋の宇都宮および栃木県をご堪能いただけますことを願っております。
全国から多数の皆様のご参加を心よりお待ちしております。